「新生児聴力検査」を知っていますか?
シンガポールの産院で、娘の第二子が生まれてすぐに「オプションですが受けますか」と尋ねられました。
「今すぐに必要なの?」と躊躇していた娘夫婦でしたが、担当の日本人Dr.からの説明が詳しくて、その必要性がよく分かりました。
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生まれながらに聴力が弱い子は1000人に1.2人と言われています。生後の早い時期に脳波の検査をすることにより、聞こえが悪いようであれば、補聴器などの対応をしていくというのです。
幼いうちに耳から音が入り、音が脳に刺激を与えることで、音と視覚とを結びつける脳の神経細胞が急速に育っていきます。
そしてその力はことばを話す能力へとつながっていきます。
そこで脳がさまざまな能力を吸収可能なできるだけ早い時期に、脳に音の刺激を与え、眠っている脳の聴覚システムを働かせてあげる必要があると言うのです。
その「できるだけ早い時期」の目安は生後6か月とされています。
実際にアメリカの調査によると、生後6か月までに補聴器を装用し始めた子どもは、3歳の時点で健常児の約90%の言語力があったのに対し、1歳以降に開始した子どもは3歳の時点で7~8割の言語力だったという結果が報告されました。
万一耳の聞こえに問題が見つかった場合も、生後6か月までに補聴器をつけて適切な対応を開始することによって、その後の言語能力や対人関係を築く能力に問題が生じる可能性は少なくなり、子どもの将来に大きな可能性がもたらされるというのです。
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娘夫婦と私は「大変意味のあること!」と納得して検査をお願いしました。
そして改めて思いました。
耳が聞こえるということは、単に聴力があるという事だけではなく、大人からの語りかけを受け止め、その心地よさを味わいながら情緒を安定させていくことになる、
そして親子の信頼関係を築くという心の発達にとても大切な条件なるのだと。
どんな環境にあっても、全ての子どもたちが
「お父さんお母さん、幸せになるね!」と産声を上げていると思います。
そして生まれた瞬間から泣くという行為で幸せになる努力をしているのです。
"泣いたら大好きな大人が来てくれて、
自分に優しく声をかけ幸せな気持ちにしてくれる"
そんな繰り返しをしながら信頼関係を築き成長していくのですね。
D r.の聴力検査の説明から私なりに思いを巡らせた時間でした。
親になった全てのみなさんへ
赤ちゃんと一緒の幸せ、かけがえのない時間をどうぞどうぞ大切に、楽しんで過ごして下さいね♡
心からそう願っている私です。