手の温もりから
アロマテラピーの恩師いずみ先生に連れられ セラピスト仲間とハンドトリートメントのボランティア。
午後のロビーに、そこだけゆったり時が流れる。

わずかなひとときだけど、
その方だけに向き合う時間、
その方の物語を聞かせていただく時間。

入所の皆さんの状態はさまざま。
表情が全く動かない方もいらっしゃる。
身動きのままならない方が 瞑っていた目を見開き 何か言いたげに口元を動かしてくださる。
100歳を越え車イスの方も
『自分で歩きたいわ、買い物や散歩がしたいの』と。
『こんなに優しくされると ポロポロと涙が出ちゃうわ。怒ってしまう時もあるけど こうしていると もう少し頑張れるかなって思うのね。そう思わせてくれたあなたにありがとう』

触れさせていただいた手は 歴史をきざ
み私達を支えてくれた手。
胸がいっぱいになる 何かをいただいた帰り道。
想いを分かち合える仲間 がいてくれる、そんな幸せに気がついた。