ゆずかの風

アロマセラピストになって感じること

認知症の義母に

しっかりしていた義父が入院し家に一人残った義母。

義姉夫婦の献身的なサポートには頭が下がります。

姉に少しでも休んでもらえればと駆け付けた日の昼下がり、義母に横になってもらい着衣のままトリートメントをしてみました。

背中から足先までを大きくゆっくりとなでていくことをただただ繰り返したのです。

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「きもちいいね~ なんだか肌になめらかな感じがするわ」

「淳子さん上手なんだわ、柔らかくてふわふわして何とも言えない気持ちだね」

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農家の長男に嫁ぎ、大勢の家族に囲まれ家を守ってきた年月。"柔らかい"とか"ふわふわ"という感覚はめったに口にする事がなかったと姉から後になってききました。

最近は何度も同じことを聞き返し、怒りっぽくなっていたという義母。

二人だけの空間で、私には何よりうれしい穏やかで優しい義母の言葉でした。

 

そして頭に触れた時、「マッサージしてもらったらぼけた頭が少しは良くなるだろうか」

 

本人が本当に辛いのですね。スースーという寝息に胸がいっぱいになりました。