9/29.30
『和ハッカ蒸留見学』のバスツアーに参加してきました。札幌から目指す滝上町まで3時間、参加者は30名。天気に恵まれ暑いほどの日差し。
滝上町香りの里
滝上町では現在10軒ほどの農家がハッカ栽培を行っていて、その面積はわずか5ha。それでも国内生産の95%を占めているとのこと。栽培から精油まで全ての工程を町内で行っているそうです。
刈り取りの終わった【ハッカ畑】を歩かせてもらうと、靴底を通して足がスースー感に包まれます。
そのうちにスースーを通り越してメントールがジンジン伝わって来ます。
刈り取られたハッカを120〜150束、トラックに積み上げ、しっかりと縛って運びます。
【蒸留釜】は直径2・2メートル、深さ3メートル。その大きさに圧倒されます。
ここにハッカの枝葉を入れ、約1時間蒸して 抽出。
蒸しあがった葉を外に運ぶ大掛かりな クレーン作業
ここにオイルが溜まっていきます。大量の枝葉からわずかこれだけ。
こんなに深い釜底
大釜の中になるべく多く入れる為のハッカ踏みも体験。 かおる〜🎶
蒸留所の 外の畑。
同じ和種ハッカでも品種ごとの見本園。
ハッカ畑のガイドは【佐々木蒸留所】の奥さま。草取りに追われる栽培の大変さ、野生動物はハッカは食べないけれど畑を横切り荒らすこと、虫よけスプレーになるのに葉に虫(ハッカハムシ)がつく⁈苦労話を聞かせてくれました。
町の広報担当アメリカ出身のジェイソンさん。沖縄から京都、東京とあちこち行ったけれど、ハッカの香りと人の温かさにひかれここ滝上町で働くことになったそうです。日本語が上手!
ハーブランチ。
オホーツクはまなす牛のハンバーグ、じゃがいも品種はとうや、ミントティーはもちろん、畜産が盛んなのでチーズ、アイスも地元産
町のボランティアガイドさんが同行してくれた【錦仙峡 】日本の歩きたくなる道500に認定されています。
いくつもの滝が続いて癒されます。
紅葉まであと少し!
こちらの【郷土資料館】の特徴はハッカ栽培の歴史がわかること
昔の蒸留釜
地元の4人のお年寄りがガイド役。男性3人の苦労話が続く中、一人女性の西村信子さん、
メントール効果で体が軽くなるのでハッカの仕事は大好きだったそう!
カモミール.ローズマリー.マロウ.レモンバーム…次々と出てくる名前!
西村さんとのハーブ話は尽きることなく続くのです。
【下川町フプの森】へ
原料の北海道モミはトドマツ。森林組合の伐採に合わせて山に入り、松の枝葉を集める作業が一番大変とのこと。
表面に溜まっているのがオイル、すくい取って漉していくそう
蒸しあがったモミ葉は乾燥後、商品としてマクラの中身になります。
この中に足を入れての足浴は最高!と教えてもらいました。
ここで驚いたのは、蒸留から商品開発までスタッフは女性3人とのこと。
まさにチカラ仕事からおしゃれなパンフ・ラベルデザインまで! 凄い!!
2日目ランチ
和ハッカ3種の天ぷら。「ほくと」「萬葉」「JM(ジャパンミント)23」
この食べ比べはツアーならでは!
これからはその一滴を使う時、生産する方の顔が浮かぶでしょう。
滝上町、すばらしい。地元あげての歓迎が伝わってきて、ハッカづくし大満足のツアーでした。